鈴木園を訪問
江戸時代から約400年の歴史を持ち、先祖代々農業を続けてこられた鈴木さんご一家。そして祖父の代から果樹栽培を始められて約50年、父の後を継ぎ3代目となる鈴木隆弥(すずき りゅうや)さんにお話を伺ってきました。
(取材日:2019年8月6日)
(取材日:2019年8月6日)
ぶどう畑
直売所の隣にあるぶどう畑に案内をしていただき、収穫前の藤稔やシャインマスカットなど自慢のぶどうを見せていただきました。
ぶどうの房は通常の大きさに比べひと回り小ぶりな印象でしたが、その理由には鈴木さんの“こだわり”がありました。栄養分をすべての粒に行き渡らせ全体的に甘さを均一化するため、あえて房を小さくしているとのこと。毎年8月に行われる藤沢市果樹持寄品評会では藤稔で2015年に優等、2016年は3等、2017年と2018年は2年連続して優等に輝き、鈴木さんのぶどうへの“こだわり”が証明されました。
小さいぶどうの房にはもう一つ理由があります。若い人や子供さんにも手軽に食べて貰いたいとのことから房を小さくし販売単価を抑えているとのこと、消費者への思いやりや気遣いを感じました。おいしいものをお手頃値段でということですね。
ぶどうの房は通常の大きさに比べひと回り小ぶりな印象でしたが、その理由には鈴木さんの“こだわり”がありました。栄養分をすべての粒に行き渡らせ全体的に甘さを均一化するため、あえて房を小さくしているとのこと。毎年8月に行われる藤沢市果樹持寄品評会では藤稔で2015年に優等、2016年は3等、2017年と2018年は2年連続して優等に輝き、鈴木さんのぶどうへの“こだわり”が証明されました。
小さいぶどうの房にはもう一つ理由があります。若い人や子供さんにも手軽に食べて貰いたいとのことから房を小さくし販売単価を抑えているとのこと、消費者への思いやりや気遣いを感じました。おいしいものをお手頃値段でということですね。
藤稔のぶどう畑
房を小さめに、粒は大きく、甘さが均一になるように作られた藤稔
シャインマスカット
梨畑
次に案内していただいたのは梨畑、収穫を前にした幸水などたくさんの梨が実をつけていました。
畑の一か所に植栽してまだ1年しか経っていないという人の腰丈ほどの梨の木を発見。“梨のジョイント仕立て”(同じ太さの枝と枝をつなぎ合わせて垣根栽培する)と言われるものですが、枝が横に伸びていき成長と収穫が早く、来年には実をつけるとのことです。他のすべての平棚栽培の梨の木も順次“梨のジョイント仕立て”で垣根栽培に切り替え、体への負担も軽減しながら安定した収穫ができる新しい栽培への挑戦に目を輝かせていました。
畑の一か所に植栽してまだ1年しか経っていないという人の腰丈ほどの梨の木を発見。“梨のジョイント仕立て”(同じ太さの枝と枝をつなぎ合わせて垣根栽培する)と言われるものですが、枝が横に伸びていき成長と収穫が早く、来年には実をつけるとのことです。他のすべての平棚栽培の梨の木も順次“梨のジョイント仕立て”で垣根栽培に切り替え、体への負担も軽減しながら安定した収穫ができる新しい栽培への挑戦に目を輝かせていました。
梨畑
幸水
中央が梨のジョイント部分
手前がジョイント仕立て(垣根栽培)1年目の梨の木
インタビュー
ーー現在栽培している果樹について教えてください。
鈴木隆弥さん(以下:鈴木)自慢の藤稔やシャインマスカットなどのぶどう、それに人気の幸水などの梨、10月からはキウイフルーツやイチジク、柿などを栽培しています。他にはブルーベリー、ゆず、ミカンなどもあります。
ーー果樹栽培にあたってのこだわりや工夫について教えてください。
鈴木:ぶどうの房は甘さを平均化するために手間を掛けて小さくし、さらに若い人やこどもさんなど多くの人においしいぶどうを食べてもらえる様にお手頃価格にしました。
できるだけ農薬を少なくして有機肥料栽培を心掛けています。安心安全なおいしいぶどうや梨を是非一度ご賞味ください。
ーー参加するイベントや行っている活動は?
鈴木:2015年に藤沢市果樹持寄品評会に藤稔を初めて出品し優等をいただきました。
その後、2016年には3等、2017年と2018年は連続して優等をいただきました。
また藤沢駅北口サンパール広場において毎月第2土曜日に開催されるふじさわ元気バザール〜藤沢野菜市〜に若手農業者団体である「藤友会(とうゆうかい)」の一員として出展。新鮮でおいしい梨やぶどう、それに野菜を販売しています。
ーー農業をしていて嬉しいことは?
鈴木:直売所に来てくれたお客様や毎年注文をいただいている地方のお客様が鈴木園のぶどうや梨は“おいしい”と言ってもらえることが一番嬉しいです。
ーー消費者に伝えたいことをお願いします。
鈴木:是非一度直売所にお越しください。そして丹精込めて育てたぶどうや梨を一度ご賞味ください。
鈴木隆弥さんについて
鈴木隆弥さんは現在34歳、4人兄弟の長男として生まれ、子どもの頃から図工や美術など何かを作ることが好きだったという鈴木さんは大学を卒業後、青果専門店で2年間勤めた後、農業アカデミーに1年間通い卒業、そこで知り合った奥様と結婚をされると同時にご実家の農業を継ぐことになりました。鈴木さんが担当しているのは果樹栽培、今では鈴木さんが5反の畑をお一人で携わっているとのことです。
後記
話が尽きないほど、たくさんの興味あるお話を聞くことが出来ました。均一な甘さを追求し消費者のことを考えたぶどう栽培における“こだわり”、また梨のジョイント仕立て(垣根栽培)など新しいことへ挑戦しようとする若手生産者としての前向きな姿勢に感動し大きな期待を持ちました。
鈴木園直売所
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