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浜野水産を訪問

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浜野水産を訪問

朝獲れのシラスをはじめとした海産物を扱う、江ノ電江ノ島駅近くの浜野水産 代表の浜野 暁夫(はまの あきお)さんを訪問しました。もうすぐ始まるワカメの収穫のことなど、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
(取材日:2020年1月30日)

 

プロフィール

浜野さんは現在58歳。祖父の代から代々漁業に携わっており、現在は息子さんに引継ぎ中とのことです。平成元年に発足した神奈川県しらす船ひきあみ漁業連絡協議会で「湘南しらす」を鮮度抜群でおいしいと全国に知れわたるブランドに育て上げました。ワカメの養殖にも25年ほど前から取り組まれ、厳しい環境の中でも品質の高いワカメを育てています。神奈川県水産技術センター相模湾試験場とともにヒロメの養殖も始められたとのことでした。
(ヒロメとは、比較的暖かい海で育つ葉っぱのような形をしたワカメに似た海藻です。)
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ワカメの養殖

ワカメの養殖は江の島沖で行われていますが、波のある外海は養殖には適さないそうです。11月の終わりから12月の初めにかけて、胞子を種付けした養殖綱を水深1m位の海中に1,800m程の長さにセットしてワカメを成長させます。ワカメは収穫時には2m以上の長さになります。収穫は2月から始まり、シラス漁の始まる3月半ばまでには終えるそうです。
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インタビュー

 

--取り扱っている水産物や加工品はどのようなものですか。

浜野 暁夫さん(以下浜野 ):水産物は主にカタクチイワシの稚魚、シラス漁の際に混獲してしまった鮮魚などです。加工品はタタミイワシや煮干し、養殖ワカメにヒジキ、アカモク、季節限定の江の島産ハバノリ、シラスの佃煮、自家製のふりかけ、タイムリーな自家製干物などです。

 

--出荷先やクライアントは?

浜野:船が戻ると朝一番に地元の飲食店が生シラスや釜揚げシラスを求めてやってきます。飲食店さん達がクライアントですね。

 

--漁や加工販売にあたってのこだわりや工夫にはどのようなことがありますか。

浜野:船上で魚が上がって直ぐに氷水に入れて鮮度を優先することが最も大切で、これを第一に考えてやっています。それを加工して、消費者の口に入ったとき、いい食感を与えることにつながるものだと考えています。

 

--あまり知られていないワカメの話について教えてください。
(採れる時期やおいしい食べ方など)

浜野:収穫は2月上旬から3月中旬です。ワカメは我が家では養殖のみですが、種付けした段階でアイゴという魚の蝕害にあったり、最近では海水温が高すぎてワカメに汚れやウミウシによる蝕害があったりします。一番の障害は暖冬ですね。しかしそんな悪条件を乗り越えて成長したワカメも見事においしいと言わせるものができるようになりました。味噌汁やヌタ、しゃぶしゃぶもいいですね!一瞬にして鮮やかな緑に変わるところは必見!食感も最高です!

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収穫時期のワカメ

 

--嬉しかったことや大変だったことは何でしょうか。

浜野:ある居酒屋で仲間と飲んでいたとき、浜野水産がおいしいと話していたことかな。大変だったことはまだ市場に出荷していた頃のことで、湘南しらすがブランドになる前は出荷したものの売れないから引き取りに来てくれと言われたことです。

 

--参加しているイベントや活動はありますか。

浜野:現在では参加しているイベントはありません。

 

--消費者(市民)に伝えたいことをお願いします。

浜野:私達は機械じゃないから間違いはありますし、失敗することもあります。ただ、「おいしいものを食べていただきたい」という気持ちは変わりません。魚は獲れた日によってものが変わるので、昨日はすごく良い品物なのに今日はそうでもないということもありますが、消費者の皆さんはいつでもその日のものしか見ていないのがとても残念です。いいものを見極める目をきちんと養って欲しいと思います。

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浜野水産のお店

ご家族皆さんでやっている浜野水産のお店です。浜野さんがまだ子どもの頃の今から50年ほど前、冬場にコノハガレイを焼いてご近所に提供したのが始まりだそうです。片瀬海岸境川沿いの散歩道に面したお店には、インタビューの間にも次々とお客さんが見えていました。境川沿いに湘南しらすののぼり旗を見つけたら、皆さんもぜひ立ち寄ってみてください。

〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸1-1-5  Tel:0466-22-5931

⇒ 浜野水産Facebook

 

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