浜野水産を訪問
(取材日:2020年1月30日)
プロフィール
(ヒロメとは、比較的暖かい海で育つ葉っぱのような形をしたワカメに似た海藻です。)
ワカメの養殖
インタビュー
--取り扱っている水産物や加工品はどのようなものですか。
浜野 暁夫さん(以下浜野 ):水産物は主にカタクチイワシの稚魚、シラス漁の際に混獲してしまった鮮魚などです。加工品はタタミイワシや煮干し、養殖ワカメにヒジキ、アカモク、季節限定の江の島産ハバノリ、シラスの佃煮、自家製のふりかけ、タイムリーな自家製干物などです。
--出荷先やクライアントは?
浜野:船が戻ると朝一番に地元の飲食店が生シラスや釜揚げシラスを求めてやってきます。飲食店さん達がクライアントですね。
--漁や加工販売にあたってのこだわりや工夫にはどのようなことがありますか。
浜野:船上で魚が上がって直ぐに氷水に入れて鮮度を優先することが最も大切で、これを第一に考えてやっています。それを加工して、消費者の口に入ったとき、いい食感を与えることにつながるものだと考えています。
--あまり知られていないワカメの話について教えてください。
(採れる時期やおいしい食べ方など)
浜野:収穫は2月上旬から3月中旬です。ワカメは我が家では養殖のみですが、種付けした段階でアイゴという魚の蝕害にあったり、最近では海水温が高すぎてワカメに汚れやウミウシによる蝕害があったりします。一番の障害は暖冬ですね。しかしそんな悪条件を乗り越えて成長したワカメも見事においしいと言わせるものができるようになりました。味噌汁やヌタ、しゃぶしゃぶもいいですね!一瞬にして鮮やかな緑に変わるところは必見!食感も最高です!
--嬉しかったことや大変だったことは何でしょうか。
浜野:ある居酒屋で仲間と飲んでいたとき、浜野水産がおいしいと話していたことかな。大変だったことはまだ市場に出荷していた頃のことで、湘南しらすがブランドになる前は出荷したものの売れないから引き取りに来てくれと言われたことです。
--参加しているイベントや活動はありますか。
浜野:現在では参加しているイベントはありません。
--消費者(市民)に伝えたいことをお願いします。
浜野:私達は機械じゃないから間違いはありますし、失敗することもあります。ただ、「おいしいものを食べていただきたい」という気持ちは変わりません。魚は獲れた日によってものが変わるので、昨日はすごく良い品物なのに今日はそうでもないということもありますが、消費者の皆さんはいつでもその日のものしか見ていないのがとても残念です。いいものを見極める目をきちんと養って欲しいと思います。
浜野水産のお店
〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸1-1-5 Tel:0466-22-5931