フラワーガーデンハセガワを訪問
(取材日:2020年4月24日)
プロフィール
多品種の花の栽培
花を育てることの良さ
インタビュー
ーー育てている花苗の種類を教えてください。
長谷川善孝さん(以下:長谷川):花苗で約80種、野菜で約20種を生産しています。例えば、春夏はデージー、リビングストンデージー、ルピナス、ガザニア、キンギョソウ、ペチュニア、バーベナ、ベゴニア、マリーゴールド、ジプソフィラ、センニチコウ、フロックス、ルドベキア、ガイラルディア、ギリア、カリブラフア、サンビタリア、ロベリア、ゼラニュームなど。
秋冬はジニア、ダイアンサス、シロタエギク、アリッサム、ブラキカム、プリムラ類、ジキタリス、カンパニュラ、ガーデンシクラメン、ノースポール、ムルチコーレ、ハボタン、ストック、パンジー、ビオラ、ネメシアなどです。
他にも春に夏野菜、秋に冬野菜を生産しています。鉢花としてシクラメン、アルストロメリアなどもあります。
ーー育て方は種から、それとも苗からでしょうか。
長谷川:生産するものにより全パターン使っています。種子から、挿し木から、プラグ苗から、ポット苗からの4パターンです。
ーー出荷先やクライアントは?
長谷川:市場としては東京の中央卸売市場1ヶ所に出荷しています。
ーー生産にあたってのこだわりや工夫にはどのようなことがありますか。
長谷川:植物の本来の力を引き出すことを重視しています。植物の丈を抑えるための薬を極力使わず、スペーシングや切り戻しで丈を押えたり、分枝を多くしています。
ーーお庭や鉢での花の上手な育て方(素人向け)、お手入れ方法について教えてください。
長谷川:植物を育てる最大のコツは土なので良い土をまず使うこと、植え替えを行うときに根を絶対に傷つけないこと、肥料をしっかりあげることです。
ーー寄せ植えのコツを教えてください。
長谷川:寄せ植えの用途により植え方が変わります。贈答用など華やかさが最初から必要な場合は鉢いっぱいに花を入れますし、成長を楽しむ場合は植物の間をあけて植えます。また、根を傷つけないことにも気をつけます。
ーー嬉しかったことや大変だったことは何でしょうか。
長谷川:嬉しかったことは、市場で生産物を買っていただいた花屋さんからよく売れたと言われたときや、小売でお買い上げいただいたお客様から長く咲いたと声をかけていただいたときのことです。大変なことは、この仕事を始めて以来ずっと業界が右肩下がりなことです。基本的に1つの作物が年1回の生産となり、その年ごとに気候の条件が違うため、経験値の積み上げが少しずつなこと、また、自然災害のリスクが常につきまとい、その影響が年々大きくなっていることです。
ーー参加しているイベントや活動はありますか。
長谷川:お声がけをいただければ、各種、お祭りなどには即売会として参加させていただいています。今年はこのような状況なので上半期は中止になっていますが、例年であれば産業フェスタ、JAの支店まつり、若手農家の集まりの即売会に参加しています。また、昨年から花育教室をJAや行政と協力して行っています。
ーー消費者(市民)に伝えたいことをお願いします。
長谷川:花を家に飾ることは心を豊かにしてくれると思っています。花のお世話をすることの効果はいろいろあり、ある程度のデータも取られてきています。初歩的なことから応用までご相談いただければお答えしますので、初心者も、上級者も、一度あきらめた方もご興味がありましたら一度お越しください。
取材を終えて
フラワーガーデンハセガワ
電 話:0466-81-2817